7月は、日本では「文月(ふみづき)」と呼ばれる真夏の始まりの月です。日差しが強くなり、気温が上昇するため、夏本番を感じさせる季節となります。梅雨が明けると青空が広がり、蝉の声が響く中で暑さが一層増していきます。一方で、夕立や雷雨といった夏特有の天候も見られるようになります。

7月はまた、夏祭りや花火大会など、日本の伝統行事が盛んに行われる時期でもあります。七夕や祇園祭、そして海開きやプール開きなど、夏らしいイベントが目白押しです。自然のエネルギーと人々の活気が溢れる月であり、夏の風情や楽しさを存分に味わうことができます。


2025年(乙巳) 7月(甲申)
   1



半夏生
辛未
旧暦6月7日
(赤口)
2




壬申
旧暦6月8日
(先勝)
3




癸酉
旧暦6月9日
(友引)
4




甲戌
旧暦6月10日
(先負)
5




乙亥
旧暦6月11日
(仏滅)
6




丙子
旧暦6月12日
(大安)
7


小暑
温風至
丁丑
旧暦6月13日
(赤口)
8




戊寅
旧暦6月14日
(先勝)
9




己卯
旧暦6月15日
(友引)
10




庚辰
旧暦6月16日
(先負)
11




辛巳
旧暦6月17日
(仏滅)
12

一粒万倍日

蓮始開
壬午
旧暦6月18日
(大安)
13




癸未
旧暦6月19日
(赤口)
14




甲申
旧暦6月20日
(先勝)
15

一粒万倍日


乙酉
旧暦6月21日
(友引)
16




丙戌
旧暦6月22日
(先負)
17



鷹乃学習
丁亥
旧暦6月23日
(仏滅)
18




戊子
旧暦6月24日
(大安)
19


土用の入り

己丑
旧暦6月25日
(赤口)
20




庚寅
旧暦6月26日
(先勝)
21
海の日



辛卯
旧暦6月27日
(友引)
22


大暑
桐始結花
壬辰
旧暦6月28日
(先負)
23




癸巳
旧暦6月29日
(仏滅)
24

天赦日
一粒万倍日



甲午
旧暦6月30日
(大安)
25




乙未
旧暦閏6月1日
(赤口)
26




丙申
旧暦閏6月2日
(先勝)
27

一粒万倍日


丁酉
旧暦閏6月3日
(友引)
28



土潤溽暑
戊戌
旧暦閏6月4日
(先負)
29




己亥
旧暦閏6月5日
(仏滅)
30




庚子
旧暦閏6月6日
(大安)
31


土用の丑

辛丑
旧暦閏6月7日
(赤口)
  

ふさわしい和歌3首とその説明

和歌1

「天の川 織姫星の 恋しきに 雲居をはなれ 夜ぞふけにける」

  • 作者: 藤原定家
  • 説明: 七夕を題材にした歌で、織姫星と彦星の切ない恋物語を詠んでいます。7月7日の七夕の夜空に思いを馳せる情緒が感じられる一首です。

和歌2

「夏の日の 草木も暑き 夕立に 風も涼しく 鳥鳴きわたる」

  • 作者: 山部赤人
  • 説明: 7月特有の夕立と、それがもたらす涼しさや自然の変化を詠んだ歌です。暑さの中に感じる一瞬の涼を描写しています。

和歌3

「あさがおに 昼は涙を たれながし 夜は月見て 微笑みつつ咲く」

  • 作者: 江戸時代の庶民歌(作者不詳)
  • 説明: 朝顔の美しさを朝と夜の変化に合わせて詠んだ歌です。7月の朝顔の鮮やかな彩りとその繊細さを感じさせます。

7月の情景、行事、出来事

7月の情景

梅雨明けと夏空

7月中旬には梅雨が明け、澄み渡る青空が広がります。強い日差しが降り注ぎ、夏特有の明るい景色が広がります。

蝉の声と夏の音

蝉の大合唱が夏の訪れを告げ、庭や公園でその声を聞くことができます。夏休みに入った子どもたちの笑い声や、海辺の波音も夏の情景を彩ります。

夕立と虹

暑い日中に突然の夕立が降り、雨上がりの空に虹がかかることも多く見られます。この時期特有の劇的な天候の変化が、日常に彩りを添えます。

7月の行事

七夕(7月7日)

七夕は、日本の伝統的な行事で、織姫と彦星が年に一度天の川で再会するとされる日です。短冊に願いを書き笹に飾る風習があり、夜空を見上げる人々の姿が見られます。

祇園祭(京都)

7月の京都では、八坂神社の祇園祭が開催されます。豪華絢爛な山鉾巡行や、町全体が祭り一色に染まる光景は、歴史と伝統を感じさせます。

海開き・プール開き

7月は全国各地で海やプールが開放される季節です。家族連れや若者たちが海水浴や水遊びを楽しむ姿が見られます。

夏祭りと花火大会

地域の神社や町内会で夏祭りが行われ、盆踊りや屋台、花火が夏の夜を盛り上げます。浴衣を着て夏の風情を楽しむ人々が多く集まります。

7月の出来事

夏休みの始まり

学校では夏休みが始まり、子どもたちは宿題や旅行、遊びなどで充実した日々を過ごします。自由研究や読書感想文など、夏の課題もこの時期ならではです。

土用の丑の日

7月下旬には「土用の丑の日」があり、鰻(うなぎ)を食べて暑さを乗り切る習慣があります。栄養を補い、夏バテ予防をする日本独自の文化です。

自然観察

山や川、海などの自然環境で昆虫採集や星空観察が行われます。ホタルの光や、夜空に輝く天の川など、夏ならではの自然の魅力を楽しむことができます。

7月の特有の楽しみ方

アウトドア活動

キャンプやバーベキュー、ハイキングなど、自然の中で過ごす時間が増えます。山や川での活動が暑さを和らげ、爽快感を与えてくれます。

夏の味覚

スイカやトウモロコシ、冷たいかき氷やアイスクリームなど、夏を象徴する食べ物が楽しめます。旬の野菜や果物が食卓を彩ります。

夜の涼を楽しむ

縁側で風鈴の音を聞きながらスイカを食べたり、涼しい夜風を浴びながら花火を見るのも7月ならではの楽しみ方です。

7月のまとめ

7月は、夏のエネルギーと活気が満ち溢れる月です。太陽の下での活動や夏祭り、花火大会、そして自然の美しさを楽しむイベントが多く、心身ともにリフレッシュできる時期です。一方で、暑さや夕立など夏特有の気候に注意しながら、日本の夏を存分に楽しむことができる月と言えるでしょう。