今日は2月15日、春一番名付けの日です。1859年(安政6年)2月13日、長崎県壱岐市郷ノ浦の漁師53人が五島沖で突風に遭い全員が死亡するという悲劇がありました。それ以前から、郷ノ浦の漁師の間で春の初めの強い南風を「春一」と呼んでおり、これが「春一番」の語源とされています。1985年(昭和60年)2月15日、気象庁が初めて「春一番」の呼称を使用しました。


私と春一番の思い出

私が初めて「春一番」を強く意識したのは、大学生の頃でした。その年の2月中旬、急に暖かい南風が吹き荒れ、街中の看板や自転車が倒れるなどの被害が出ました。当時、アルバイト先のカフェで働いていた私は、店の前に置いてあったメニュー看板が風で飛ばされ、慌てて追いかけたことを鮮明に覚えています。その時初めて、「春一番」という現象の威力を肌で感じました。

また、社会人になってからも、春一番が吹くと決まって花粉症の症状が悪化しました。暖かい風が花粉を巻き上げ、マスクや眼鏡が手放せない日々が続きました。しかし、春一番が吹くと「いよいよ春が近づいてきたな」と感じ、少し心が弾むのも事実です。季節の変わり目を告げるこの風は、私にとって喜びと苦しみの象徴でもあります。


春一番名付けの日に寄せて

今日は春一番名付けの日ということで、改めてこの現象について調べてみました。春一番は、立春から春分の間に初めて吹く強い南風を指し、気温の上昇とともに発生します。しかし、その強風は時に災害を引き起こすこともあり、注意が必要です。私自身も、春一番が予報された日は外出時に十分な注意を払い、飛ばされやすい物を片付けるなどの対策を心がけています。

春一番は、冬から春への季節の移り変わりを感じさせる自然現象です。その力強い風は、新しい季節の訪れを告げるとともに、自然の持つ力を改めて実感させてくれます。これからも春一番が吹くたびに、過去の思い出や季節の移ろいに思いを馳せながら、安全に過ごしていきたいと思います。


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