今日は2月8日、郵便マークの日です。1887年(明治20年)のこの日、逓信省(現在の日本郵政の前身)が郵便マークとして「〒」の使用を決定しました。このマークは、逓信の「テイ」をカタカナの「テ」に見立ててデザインされたと言われています。
手紙と私の思い出
私が初めて手紙を書いたのは小学生の頃でした。夏休みの自由研究の一環で、遠く離れた祖父母に近況を伝えるために書いたものです。拙い文字で一生懸命に書いた手紙に、祖母から丁寧な返事が届いたときの嬉しさは今でも忘れられません。その手紙には、祖母の優しい言葉とともに、手作りの押し花が同封されており、封を開けた瞬間に花の香りが広がったのを覚えています。
また、中学生の頃には、文通が流行していました。同じ趣味を持つ友人と手紙を交換し、好きな音楽や映画の話で盛り上がったものです。メールやSNSが普及していなかった時代、手紙は大切なコミュニケーション手段であり、相手のことを思いながら便箋を選び、ペンを走らせる時間は特別なものでした。